夜明け告げるルーのうた

見逃して後悔してたのですが、期間限定で再上映始まったので観てきました。

 

最近のアニメ作品は、単なる連続アニメの総集編とか引き伸ばしなどではなくて、実写と変わらない強度の作品が多く満足度が高い。のですが、悪く言えば実写と変わらないわけで、アニメである必要ってどこまであるの?とか思ったりもする。

しかしその中でもこの映画は、小さい頃に観ていた、慌ただしい展開にハラハラし胸が詰まり本当に心が辛くなって、最後幸せな気持ちがあふれるあの頃のアニメ映画の要素を全部ぶちこんだみたいな作品でした。

 

まさにアニメーションでしか語れないメッセージを投げてくるので、この映画のインパクトを文字にするのはとても難しい。愛とか夢とか嫉妬とか平和とかそういうのをサブリミナル効果のごとく脳に訴えてくる。

 

特によかったのは、やっぱり傘をみんなで開くあのシーン。あれは普通に考えて展開上はあそこにいた数人が開くだけでいいのだけど、傘が咲き乱れるようにたくさんの手であえて開かれることで、これが意味するところが現実社会の問題全ての解決策なんじゃないか、とさえ思えるのです。

んなこたあないとはわかりつつ、そういう物語を超えた強いメッセージがダイレクトに伝わるのがほんとうに強烈でした。また観たいなあ